日記・小説板
こちらはアイルー村・MHP3rd〜(発売時期)シリーズの店舗で共有した小説・日記板です。自由にスレ立てて使って下さい。
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ヴァルナ◆eLdvZ.Ok6B
涙の手向けは我が主の為に
どうも♪
2ndG支店でお世話になりました
ヴァルナです
(・ω・)

3rd支店でも顔出しするのでよろしくです


ここではオトモ視点での小説を書きます

いろいろ恥ずかしい文面もあるかもしれませんが
よろしくお願いします
12/05 05:13
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▼[1]ヴァルナ◆eLdvZ.Ok6B
一話 〜明日への道〜


日が傾き、全てが美しいオレンジ色に染まった岩場を
一匹のアイルーが歩く

この辺では見かけない
[金獅子]というモンスターの外毛で作られた
豪奢なコートに
堅牢な角で作られた兜を被り

何処か寂しげに歩いている

アイルーの名前は
[アーノルド]
かつては一流のハンターのオトモだが
ある事件を境に行方不明となった
主を探して廻っている流浪のアイルーだ

「この先の村に主はいるかもしれない…ニャ」

彼が目指す村の名はユクモ村

美しい自然に囲まれた村である

その村へ続く道を進むアーノルド
最初に彼を迎えてくれるのは村の住人

のはずだった

ススキがなびく場所にさしかかった時

異質な何かが彼を出迎えた
12/05 05:39
[HI3B]
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▼[2]ヴァルナ◆eLdvZ.Ok6B
獣の直感と狩りの経験が警笛を鳴らす
これはまずいぞと

「これは…雷光虫?」

辺り一面を輝かせる雷光虫の群

その群の奥に何かはいた

電光を纏い
大気を震わす雄叫びを挙げ
アーノルドにゆっくりと近づいていく

「なんにゃ…コイツは!!」

アーノルドは
自身のコートや兜と同じ
金獅子の素材を加工して作られた刀を構えた
この刀は彼の主の手製の物で
どんなに乱暴に扱っても
刃こぼれ一つしない逸品だった

先に動いたのはアーノルドの方
一心乱れず[何か]の顔面を斬る

もとより戦う気は無い
一瞬怯ませれば良かったのだ

思惑通り怯んだ隙に
アーノルドは駆け出した

だが、アーノルドは直感した
逃げられない


そう直感した時
彼の体を激しい光が包み込んだ
12/05 06:10
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▼[3]ヴァルナ◆eLdvZ.Ok6B
走馬灯
そう呼ぶにふさわしい思い出を思い出しながら
アーノルドは意識を失った

忘れもしない、あの事件を



彼の主は黒髪が自慢の
美しい女ハンターだった

とても優しく 時に厳しい

みんなの幸せが私の幸せ

が信条の強いハンターだった

彼女が雇ったアイルーは
アーノルドただ一匹で
狩猟の際には常に側においていた

けして楽では無い日々だが
アーノルドにとっては全て自慢の思い出だ


ある日、アーノルドは魚を釣ってきて欲しいと頼まれた

「任せてくださいにゃ、たくさん釣ってくるにゃ」


「お願いね、アーノルド」



魚はたくさん釣れた
珍しい魚も釣れたし
大きな魚も釣れた

村へ帰る時に彼は異変に気づいた

「変な臭いがするにゃ…」

彼は駆け出した
本能が行くなと警笛を鳴らすが
彼は村へ駆け出した

「そんな村が!!」

村は灼熱の炎に包まれ
村人は無残に斬り伏せられている

「! 主!?」


「あぁ…アーノルド
見て、綺麗でしょう?
これ、私がやったのよ…」

「何を言ってるのにゃ…
そんな事しても誰も幸せにならないにゃ
主!!」

「アーノルド…私今、すごい幸せよ…
ウフフ、アハハハハハ」


その笑い声と共に
彼女は炎の中に消えた

それ以来、彼の前に彼女が姿を見せる事は無く
何故優しかった彼女が
あのような凶行に走った謎だけが残された





一体どれほどの時間を寝ていたのだろう
何かに襲われて気を失ったアーノルドが
目覚めると
見知らぬ天井が、彼の目に入った

「ここは…?」


「気がついたかニャ?」

声の方に目をやると

赤い毛並みのアイルーが笑顔で立っていた
12/05 06:27
[HI3B]
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▼[4]ヴァルナ◆eLdvZ.Ok6B
「…ここは何処にゃ?」


「ここは、旦那さんの家にゃ!
気を失ってる あんたを連れて
介抱してやったのにゃ
ありがたく思うにゃ」


「……ありがとにゃ」

明らかに感謝してない返事をして起き上がろうとした

全身に痛みが走る
動けないほどだ

「別に装備を取ったりしないにゃ
ゆっくり休めにゃあ」

すると、突然扉が開き
若い男が入ってきた
「ふぃ〜まいったまいった!
猪は強いなぁ」

編みがさを被り、動きやすい装備をしている男
それはユクモ村によく見られるハンターの装備だ

「お帰りにゃ
旦那さん!!」


「お!目覚ましたか!!ネコ
どこか痛むか?」


「平気にゃ
悪いけどお金はないにゃ」

「金なんざいらねぇさ
ただなぁ…お前の姿を見る限りオトモと見た!!
ハンターの姿は見えなかったから
解雇されたな?
図星だろ?」

「概ね違うがまぁいいにゃ
今は確かにフリーだにゃ」

「そうそう、フリーっていいねぇ
お前、俺に雇われる気はあるか?
温かい飯たらふく喰わせてやるぜ」

「悪いけど僕は急がなきゃいけないのにゃ
早くユクモ村に行かないとダメにゃ
ここから近いかにゃ?」

すると一匹と一人は
顔を見合わせたあと大笑いをした
腹を押さえて転げ廻っている

「にゃははは
面白い奴にゃ」

「ここがユクモ村だよ!!」
12/05 07:13
[HI3B]
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▼[5]ヴァルナ◆eLdvZ.Ok6B
「にゃ!!本当かにゃ!?」


「本当さ!信じられないなら案内してやるよ!」


若い男のハンターに連れられて外に出ると
紅葉と川が道を彩る
美しい村が姿を表した

「怪我して気を失ったお前はわからないだろうが
ここの温泉の中には傷を癒やす効能の温泉があるのさ
今、お前が動けるのはそのおかげなのさ」

「にゃ…」

平和、この村には、その言葉が一番合うだろう
居座りたくなる居心地の良さは
ここに主がいない
という事を黙示してるようだった

「少し歩かしてもらっても良いかにゃ?」

「おぅ!構わないぜ!」



アーノルドは階段を下りた
そこには加工屋に道具屋があり
農場の入り口もあった

まずは聞き込み
主の特徴を言って、聞いて廻るが手掛かりは全く無く
時間だけが過ぎて行く

「そこのネコちゃん」

不意に声を掛けられた
見上げると、髪を結わき上げた女性が立っていた

「にゃ…何か用ですかにゃ?」

「ええ、若いハンターさんが連れてきた
アイルーが元気になったって聞いたから見に来たの」

楽しそうに話す女性
その柔らかい話し方は
どことなくアーノルドの主を思い出させる
12/11 20:14
[HI3B]
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▼[6]ヴァルナeLdvZ.Ok6B
「まだ本調子とは言えないにゃ」

「あら…そうなの?
なら、温泉に入りなさいな
元気になりますよ♪」

温泉…最近は歩いてばかりだ
少し休憩するのも悪くない

「そうさせてもらうにゃ」


「おぉい!村長!ネコ!」

後ろから声が聞こえる
あの若いハンターだ

「あらぁ!ちょうど良かった
ハンターさん、このネコちゃんを浴場に案内してあげて」

「おぉ、わかった。
案内し終わったら
クエストの成果を報告しますよ
さぁ、行くぜネコ!」

アーノルドは担ぎ上げられて運ばれる
もっと別の連れてき方はないのだろうか

「クエスト、どうだったのにゃ」

「あぁ!ついにブルファンゴのボス
ドスファンゴを狩ったのさ
いやぁ強かった!」

「ドスファンゴかにゃ!?」

「おぅ!!」

嬉しそうに話すハンターをよそに
アーノルドは思っていた

(ドスファンゴ程度なら
僕でも楽に狩れるにゃ)
12/11 20:24
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