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来栖先輩、799
【体験談】
投稿者/優輝
12月２日(月)
流石に有名な草津温泉地だから、まだ８時だというのに人の話し声が聞こえている。『優輝、もう少し寝てような。』先輩も一緒に寝てくれますか？『側に居るから安心して寝たらいいよ。』薄暗いからか、いつの間にか眠りに陥った。
『優輝、そろそろ起きような！』今何時なんですか？『10時廻ってるよ。』みんな起きてるんですか？『ヒラとバードは又、温泉に行ったよ。』僕なんか放って、一緒に出掛けたら良かったのに。『温泉は疲れるから、余り好きじゃないんだ。』朝ご飯食べたいな。『３人で食おうか？アイツも起こそうな!?』
原田先輩が眠そうな顔してフロアにやって来た。『よく眠ってたから、起こすの戸惑っちゃったよ。』『いや！助かったよ。起こしてくれてなきゃ、昼まで夢見てたんじゃねえ？シャワー浴びて来ていい？』『飯作っておくよ。』『サンキュ！』原田先輩、風邪引かないようにしてね。『ああ、そうするよ。優輝はいつも優しいんだな。』そんな事無いんだけど、身体壊したら大変でしょ？『サンキュ！じゃ…後で！』シャワー終わったら、朝ご飯だからね。『あぁ。』来栖先輩、準備手伝いましょうか？『大丈夫だよ…優輝はテレビでも見て座ってたらいいよ。』
いい匂いが漂ってくる。僕はテラス窓から外を眺めていた。来栖先輩？僕達、この先どうなるかなぁ？『俺、来年卒業なんだっけ？別れるつもり無いから、偶には逢いに行ってやるよ。』卒業したら…多分自然消滅する予感がするけど、この３年間楽しかったからそれでもいいん…。
『勝手な事言うな!!オマエから、告っといて捨てる気なのか？』
『今のは優輝が悪い！』
原田先輩…。『軽はずみで喋るなよ…カムの気持ち、考えてやれよ。』悪気は無いけど、実際は怖いんですよ。もう、来栖先輩や原田先輩と一緒に過ごせる時間は半年無いんだよ。
『偶に逢いに来てやるって言ってんじゃん！俺を信じろよ!!』疑ってる訳じゃないのにキツい言い方だ！
『カムが言ってんだから、優輝は信じていれば良いんだよ!!好きなら、カムを絶対離さなければ良いんだよ。』
時間さえ止まれば悩まなくていいのに…来栖先輩とは出来る限り一緒に居たいし、原田先輩やバードや平岡先輩とも離れたくない。『贅沢な奴だなぁ…全員は無理なんじゃねえ!?』原田先輩の言う通りだけど、一層の事榎田先輩みたいに親父の会社に就職して欲しいです。『凄え発想するんだな!?』淋しくなるんだもん!!
【ｺﾒﾝﾄ/感想】
[1]ヒカル
悩むことなんて今は必要ないと思うよ。
若いんだから今を精一杯生きなきゃつまらないよ。
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