男と男の体験談目撃談友情小説③
男と男の
体験談目撃談友情小説
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Love in life ②
【その他】
投稿者/匠
俺は、空港に降り立つと、拙い英語でケンブリッジ行きの電車が出発するキングクロス駅への行き方を尋ねた。英語がうまくなくても、何とかなるもんだと自分自身に感心しつつ、
途中で買ったサンドウィッチをほおばった。
ケンブリッジ駅に到着すると、何もない地元の駅を思い出させるような作りで
イギリスといえばどこでもおしゃれとは違うんだなと拍子抜けした。
前もって聞いていたホームステイ先の住所へとタクシーを使って到着した。
こういうときはタクシーが便利だ。旅行では、バスや徒歩で何とかたどりつくほうが趣きがあるのかもしれないけれど、便利さには勝らないのだ。
どうやら、着いたらしい。
運転手にお金を渡し、外に出ると、かわいらしい佇まいの家があった。
イギリスというだけで、一般の家でさえもおしゃれに見えるから不思議なもんだ。
チャイムを鳴らすと、ドアを開けたおばあさんが不思議そうな顔で俺を見つめた。
そして、彼女の背後に見えるリビングから驚きの声があがる。
「光！！？？」 涼ちゃんは驚いた顔で玄関へと走ってきた。
俺「きちゃったぁ」満面の笑みで言うと、ギュッと抱きついた。
涼ちゃんは、それをいなすと、おばあさんに流暢な英語でなんだかんだ説明していた。
とにかく、家にあげてもらい、アフタヌーンティーをごちそうになった。
イギリスと言えば、これだ。地球の歩き方にも書いてあったし、本当にこっちの人はこんなの嗜むんだなぁと感慨に浸りながら、出されたティーカップを見つめた。
「それで、何の連絡もしないで、何しにきたんだよ」怪訝な顔をしながら、ティーカップを持つ涼ちゃんの目は少し笑っているように見えた。
俺「会いたかったから、来ただけだよ。涼ちゃんだって、俺に会えてうれしいくせに」
「お前なぁ、会いたかったからってこれる距離じゃねーよ。15時間以上かかるんだぞ」
少しため息をついて俺の顔を見つめてくる。
「それに、待ってるって、空港で言ったの誰だよ？」
俺「そりゃ、あの場ではずっと待ってるつもりだったよ…。でも、もう半年も会ってなくて…待てなくなっちゃった」
そう言うと、そっと、テーブルの下で手を握った。
さっきまで、カップの縁をもっていたせいか、とても温かく、熱いくらいだった。
お互い見つめあって、３秒過ぎた辺りで、俺はベロを出して、おどけてみせた。
白い歯がこぼれるのを見て、
俺は、この笑顔が見たくて、はるばる日本からここまで来たんだと実感した。
涼ちゃんのためなら三千里だなぁ…実際、イギリスまで何里あるかわからないけど…。
おばあさんに大量の日本のお土産を渡したことも良かったのか、涼ちゃんの助けもあって、数日、涼ちゃんと同じ部屋に泊めてもらえることになった。
あとで、宿の手配も、まったくしてこなかったことを知った涼ちゃんには、こっぴどくしかられたけど。
夕方、二人で街を散策した。
涼ちゃんは、丁寧に俺に色々と教えてくれたけど。
俺は、その横顔に気をとられ、ほとんど何言ってるか頭にはいってこなかった。
暫く歩いたあと、川の側のレストランでフィッシュアンドチップスを注文した。
イギリス料理は悪名高いが、本場のフィッシュアンドチップスは、日本のなんちゃってブリティッシュバーとは一線を画した味わいだった。
「光って、本当に行動力だけはあるよな」ビールの泡を口に少しつけながらそうつぶやいた。
俺「まぁね。それだけが取り柄だから！」
「待っててって言ったのは俺の方だけどさ、光だって『待ってる』って言ったじゃんか」
俺「そうだけどさ…やっぱり、生身の涼ちゃんに会いたくなっちゃったんだ。それに、部活もしばらく休みだし」
「まぁ…俺だって、会えてうれしいけどさ…」照れてるのか、ビールで酔ってるのか顔を赤らめている。わざとなのか、目線をそらしながら言うところがまたかわいらしい。
俺「やっと、素直になったね。涼ちゃん、愛してるよ！」
「バカ！そんなでかい声で言うなよ。そんなこと」
俺「でも、ここイギリスだからきっと何いってるかわからないって。」
ビールをグビッと飲み干して、俺を見つめる眼差しはどこかうれしそうに見えた。
帰り道、緑にあふれた道を手をつないで帰った。ゆっくりと歩をすすめた。
夕日に照らされて、俺達の影がぼんやりと道に伸びていた。
【ｺﾒﾝﾄ/感想】
[2]梅沢
山下直樹君を三人のババアで
全裸にしたいと思います。
仮性包茎おちんこ舐めまわしたい。
[1]ヒロ
光側からの語りは初めてのような気がします。
思えば、光の本音の部分って今まで描写されてなかったですね。
根っから明るくていいヤツの光のダークな一面も出てくるのでしょうか。
見たいような見たくないような・・・（笑）
最後まで頑張ってくださいね。応援しつつ、楽しみにしてます。
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